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コロナ禍の2020年冬は各社でボーナス大幅減の見込み。賞与不支給でも「総括表」の提出が必要です

2020-11-19

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新型コロナウイルスの影響により、2020年冬はやむを得ず賞与減額・不支給とする会社が大幅に増加する見込みです。
賞与支払に伴い、社会保険関係手続きとして、5日以内に賞与支払届を提出することになりますが、支給しなかった場合にも必要な手続があることをご存じでしょうか?12月を前に、今一度「賞与支払届」を復習しておきましょう。


2020年冬のボーナスの見込みは、民間企業で前年比-10.7%
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが厚生労働省「毎月勤労統計調査」を元に予測した、民間企業(調査産業計・ 事業所規模 5 人以上)における一人あたりの2020年冬賞与の支給平均額は「34万7806円」とのこと。実に前年比-10.7%となり、これは2009年のリーマンショックを超える減少幅となるようです。

また、中小企業、とりわけサービス業を中心に、冬のボーナスの支給自体を見送る企業も多く生じることが見込まれる等、コロナ禍における企業の危機的状況が改めて浮き彫りとなっています。

参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2020年冬のボーナス見通し」


支払日5日以内に「賞与支払届」の提出を
さて、新規適用届に賞与支払予定月を記入した会社には、支払予定月の前月に日本年金機構から事業所宛に「賞与支払届」「賞与支払届総括表」が送付されていると思います。賞与を支払ったら5日以内に、必ず「賞与支払届」の手続きを済ませましょう。

送付された届出用紙には、賞与支払予定月の前々月の19日時点の情報を元に、被保険者氏名等の必要事項が印字されています。情報を確認し、万が一、被保険者の印字漏れ等がある場合には、追記して対応しましょう。

「新規適用の際に賞与支払予定月を申告していない」という場合には、下記より届出書をダウンロードして手続きしましょう。

参考 : 日本年金機構「従業員に賞与を支給したときの手続き」

賞与支払届の記入方法については、以下の記事で解説しています。
関連:「期限は「支給日から5日以内」!『賞与支払届』のチェックポイントを解説」


賞与不支給の場合も「賞与支払届総括表」の提出が必要
「例年賞与を支払っているが、2020年冬は不支給とする」という会社もあると思いますが、この場合も「総括表」の提出が必要です。

出典:日本年金機構「健康保険・厚生年金保険 被保険者賞与支払届 総括表」

「賞与支払情報」「④支給・不支給」欄の「1」に○をつけて、必要箇所を記入の上、年金事務所又は事務センター宛に郵送しましょう。この場合、「賞与支払届」の提出は不要です。


まとめ
何かと慌ただしい年末ということもあり、冬の賞与支給に伴う賞与支払届はつい忘れがちになります。しかしながら、賞与に係る保険料算定は従業員の将来の年金受給額に影響する手続きですから、現場においては適切に対応できるよう準備を進めましょう。

 HM人事労務コンサルティング
 丸山 博美 (社会保険労務士)














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