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紅茶を通して人と街と未来を元気にする

ワイズティーネットワーク

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ワイズティーネットワークのおもてなし経営は紅茶が主役。まったく宣伝をしていないのに、口コミでおいしいと聞きつけた顧客が購入し、おいしい紅茶を求めてティールームへとやってくる。たった一杯の紅茶が人と未来を切り開く武器になった理由と経緯について、代表取締役社長根本泰昌氏に聞いた。

紅茶に関してはまったくの素人からスタート

 ワイズティーネットワーク(栃木県宇都宮市)の代表取締役社長根本泰昌氏は大学を卒業後、大手製薬会社に勤務していたビジネスマンだった。若くして大きな仕事を任され、このまま会社員として全うするのだと漠然と思っていたが、ある月曜日の朝、電車でふと気がついた。自分を含め、通勤中のビジネスマンが疲れ切っている。
 欧米に行った時目にしたものは逆で、月曜の朝の電車内は、ビジネスマンのやる気に満ちた光景が印象的だったのに比べ、日本の通勤列車はまるでお通夜の様。根本氏は自分が製薬会社に勤務していながら「人の心には薬と医者に治せないものがある」とつくづく感じたと言う。
 さらに、地元の商店街を訪れてショックを受けた。子供の頃、行けばいつもワクワクしたにぎやかな商店街が、今は見る影もなくシャッター通りになっていて、胸が痛んだ。その時、根本氏は「地方と人の心にガン細胞がある。自分はそれを取り除くために、働きたい」と思った。
 とはいえ、毎日の生活は仕事に追われ、独立してどんな仕事をするのか、あてはまったくない。さらに会社にいながら独立後のことを考えるのは卑怯と感じた根本氏は、大きなプロジェクトが終わる日まで、懸命に仕事だけに集中していこうと決意した。
そして、プロジェクトが終わった次の日、辞表を出した。
 辞表を提出した日は勤続10年に数カ月ほど届かない。わずか数カ月の差だが、支給される退職金は半額以下になってしまう。あと数カ月待ったらどうかという意見もあったが、根本氏は「かえって、自分が独立に本気だということをわかってくれるチャンスだ」と押し通した。
 この決意の強さが、独立した後の根本氏の足跡にも大きく関わってくる。情熱と意志で切り開くのが根本氏のやり方で、その後、まったくの素人だった紅茶の業界に参入し、日本一へと駆け上がる原動力となったのである。










代表取締役社長根本泰昌氏は「撤退した大手メーカーがどうやったかを聞きに来ます」と言う。栃木県はそれほど難しい土地柄だった
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