2015年に東証ジャスダック上場、2018年には東証一部への上場を果たした株式会社スマートバリューは、電子自治体を推進するデジタルガバメント領域や、コネクティッドカー、すなわち自動車のIoT化に特化し、クラウドに集めた動態データを管理・分析するプラットフォームなどを運営する――。そう紹介すると、よくあるサクセスストーリーが想起されるのではないか。しかし、「実は祖父(作太郎氏)の代から、同じことをずっとやってきているんです」と、渋谷順代表取締役社長は笑う。前身となる堺バッテリー工業所(堺電機製作所)の創業は1928年。見事に勝機をつかみ、時代に適応した同社の、雌伏の時について伺った。