東京ビジネス・サミットについて

第2日速報! ― 盛会のうちに閉幕

約27,250人の来場者が押し寄せた、中小企業のための大商談会、『第22回東京ビジネス・サミット2008』。
本日10月22日(水)に最終日となる2日目を迎え、盛会のうちに閉幕した。
東京ビッグサイト東4・5ホールにアイデアとオリジナリティに溢れる682社843小間の出展社が集い、約27,250人(第1日14,880人、第2日12,370人)の来場者と熱い商談を繰り広げた。また、おなじみ竹村健一氏の講演も多数の聴講者を楽しませたようだ。

コリコリ・グニュグニュの食感が最高! 安心・安全の国産きくらげ
きのこのSATO販売株式会社(岩手)

東京ビジネス・サミット大賞を受賞した、きのこのSATO販売株式会社のきくらげ。種から国産の肉厚きくらげは、ひとくち食べればびっくりのおいしさ。
サミット大賞受賞の画期的食材―反響強く、その場で成約も
「食べてみて下さいよ。表面がコリコリ、中がグニュグニュの食感で、刺身で食べても最高ですよ」
きのこのSATO販売㈱代表取締役、佐藤博文さんは、自信をもってブースを訪れる人にすすめている。
「今回、食べていただいてすぐに大量の発注をいただく商談も成立しました。プロの料理人の方々も驚く素材で、太鼓判を押していただいています」(佐藤さん)。
圧倒的に中国からの輸入が多いきくらげは、従来から日本人に好まれる食材であったが、残留農薬問題が浮上。食の安全が国民的関心事になる中、国産できくらげを栽培する佐藤さんの取り組みが注目を集めた。
「きくらげは、本来、南方で育つ夏きのこなんですが、東北地方で作るとゆっくり育ちながら肉厚で食感のよいものになります。三陸海岸に近いハウスで東北では初めて大規模栽培に取り組みました。いまは、生産者の仲間を全国的に広げるため森の会きくらげ出荷組合も作って取り組んでいます。」(同)。
ビジネス・サミット会場内でも、おいしい国産きくらげの食感が話題に。中国料理店に素材を提供する商社から参加した人は、こう述べる。
「国産でこんなにおいしく独特の食感があるきくらげがあったとは、驚きです。これなら一流のシェフたちがみな欲しがるでしょうね。中国にもよく出張して現地視察しますが、こんなに良質なきくらげは見たことがない。」

"お茶屋がつくった香り高き安心の化粧品"KAORI FACE PACK
株式会社おさだ製茶(静岡)

「食べても害はありません」という身体に優しい化粧品、KAORI FACE PACK
「有機栽培緑茶を使ってお茶屋が作った安心の化粧品です。お風呂なんかで使っていただくと、お茶の香りによるリラクゼーション効果も高く体の内外からリフレッシュできますよ。」
株式会社おさだ製茶の営業課長、福井伸之さんが自信をもってすすめる有機緑茶パックKAORI FACE PACKは、既成化粧品にありがちだった防腐剤添加を一切しておらず、無着色・無香料で天然のお茶の成分と香りを活かした一品。
「天然緑茶に含まれるカテキンやビタミンCの美肌効果は抜群です。これにコエンザイムQ10やヒアルロン酸、ハチミツパウダーを加えたパウダータイプのフェイスパックに仕上げました。」(福井さん)
専用容器でパウダーに水を加えて練り上げていくと、緑茶アロマの香りが立ち上り、それだけでも癒し効果が。よく知られる緑茶の殺菌効果もあいまって、アトピー性皮膚炎やニキビにも有効とか。
「今回のイベントでも、大変に注目をいただいております。素材は厳選しながら、手の出やすい価格で提供させていただいています。お茶屋さんに置いてもらうなど、消費者に身近なところから展開していこうと考えています。」(同)。

竹由来の乳酸菌を使った家畜飼料添加剤・土壌改良資材「竹のいぶき」
播磨屋林業株式会社(島根)

p2203.JPG 竹を有効利用し、竹由来の乳酸菌で驚きの効果を実現した"竹のいぶき"
「林業をやってきて、山間部に於ける竹の活用をずっと考えてきたんです。過疎化・高齢化が進んで、山村では荒廃竹林の問題が深刻です。この竹を使って、有用なものを作れないかと模索し、よい加工方法にも出会えて非常に優良な商品を開発できました」(播磨屋林業株式会社代表取締役・尾前豊さん)
「竹のいぶき」は、家畜飼料添加剤・土壌改良資材として高い効果をあげている。その秘密は、材料の孟宗竹に豊富に含まれる乳酸菌だ。しかし、従来、繊維質が縦方向につよく結束した竹材は、粉砕しても繊維質が残り、活用しにくかった。それをミクロ単位で整った粉末に加工するのに成功し、発酵処理をして含有乳酸菌を元の170倍まで増やして製品化したのだ。
「土壌改良剤に用いた場合、発芽促進や収穫量増加に顕著な効果があります。また、牛、豚、鶏の飼料に用いた場合、乳酸菌が家畜類の消化器系を整え、健康で良好な肥育を実現します。また、糞尿の匂いも消失するので、昨今問題になっている飼育場周辺の宅地化に対応するのにも有効です。」(尾前さん)。
「竹のいぶき」は、既に西日本でメジャーになりつつあるという。
今回の東京ビジネス・サミットでも、商社や海外業者からの引き合いがあり、なかなかの関心を集めているようだ。

生ごみを水と炭酸ガスに分解するキッチン直結型バイオ処理システム「シンクピア」
シンクピア・ジャパン株式会社(神奈川)

微生物の力で生ごみが"消失"する、シンクピア。
「シンクピアは、キッチンの流しに直結させて生ごみを直接排水口に投入するだけで処理させることが出来ます。内部のチップに生息させた数十億の微生物の力で生ごみを1日に1キロ、水と炭酸ガスに分解して消失させます」(シンクピア・ジャパン株式会社・企画部部長、松岡亮介さん)
台所から生ごみを運び出す手間も要らず、投入すれば消えてしまうという画期的な処理システム。
実は、このシステム、韓国では行政機関やレストラン、集合住宅で使われて実績を積んできた同じ原理の生ごみ処理機EXIMOの家庭用普及版だ。
「昔は、生ごみを土中に埋めて処理することも行なわれていましたが、これは地中の微生物による分解を利用したもの。シンクピアは、この自然の中にある原理を応用し台所に取り入れたもので、臭いも抑え、経済的な処理を可能にしています。」(松岡さん)。
東京都の統計では、4人家族世帯が1日に出す生ごみの量は750グラム。シンクピアを用いれば、十分に処理できる量だ。
「昨日から、100以上の会社や業者の方と、お話をさせていただきました。家具や建設関係、エステなど多方面にわたる業種のみなさんから関心を寄せていただき、こちらも驚いています。」(同)。
燃やさず、運ばず、その場で処理という画期的な生ごみ処理の提案は、会場で注目を浴びている。

酸素の力を引き出して河川・湖沼の水質を画期的に浄化!
愛知万博「愛・地球賞」受賞の「酸素ファイター」高濃度酸素溶解装置

大栄株式会社(愛知)

酸素の力で水族館の水槽の水も綺麗にしてしまう"酸素ファイター"
「酸素の力は、まだまだ未知数だったんです。私たちの装置は、従来の曝気方式による水中酸素溶解に代わるシステムで、気体の中に水を通貨させるという逆転の発想で従来の100倍に及ぶ酸素溶解力を実現しました。これにより、水中微生物の活動を促進させ、ヘドロなどの汚泥の分解や水質浄化を化学力によらず、自然の力で画期的に進めることを可能にしました」(大栄株式会社・営業、加藤 智さん)
愛知万博で「愛・地球賞」を受賞した「酸素ファイター」高濃度酸素溶解装置は、水族館や釣堀池、養殖場の水質改善から産業排水浄化、河川・湖沼浄化まで自然力で解決していくシステムだ。
「河川や湖沼の水底は、特に夏季に酸素消費が活発で酸欠状態になりがちで、これが未分解の有機物堆積を進めて汚泥発生とそれによる水質悪化をもたらします。私どものシステムは、高濃度の溶存酸素水を供給することで、腐敗環境となった水底を豊富な酸素環境に変えて微生物の活動を促進し、水質を改善させるのです。」(加藤さん)。
既に台湾の高雄市で水路の浄化に採用されるなど、海外からの引き合いも出ている「酸素ファイター」は、着実に実績を積んでいる。
「硫化水素のような有害物質の除去も促進することが確認されています。農業水産分野、産業分野から生活環境にかかわる河川その他の水質浄化に大きな力を発揮するものですから、みなさんのご理解を得て普及を大いにすすめたいと思います。」(同)。

入場者から多様な反応
「新たな業務展開のヒントが」「奮闘に自分が励まされる」「多彩なアイデアが刺激的」

『第22回東京ビジネス・サミット2008』は、2日間ともビジネス・チャンスや新たな商材、アイデアを求めた企業関係者が多数入場し、にぎわいを見せた。ユニークな提案をするブースには、時に大勢の人だかりもでき、説明する側にも熱が入る。
入場者からは、次のような感想が聞かれた。
「初めて来ましたが、日本のいろいろなところで、みんなが知恵を絞って頑張っていることが感じられ、なるほどなと思いました。これからの事業展開のヒントを得られました。」(建設・内装業)
「すぐれた産品を開発して、地元おこしの先頭に立っている人たちの奮闘に励まされましたね。ふだん見過ごすような分野の商品に画期的なアイデアを盛り込んで光らせたものもあり、感動しました。」(出版)
「ベンチャー・リンクが協力してのイベントには数回参加してきましたが、いつも新しいアイデアの商品や事業が持ち込まれていて感心します。扱ってみたい商材も複数見つかり、動きのきっかけをもらっています。」(商社)。

速報

全国津々浦々の中小企業が集う大商談会、『第22回東京ビジネス・サミット2008』が、本日10月21日(火)開幕した。明日22日(水)までの会期で、会場は東京ビッグサイト(東4・5ホール)。682社843小間の出展社と14,880人の多くの来場者が熱い商談を繰り広げた。また、佐賀県武雄市長の樋渡啓祐氏、ワタミ㈱代表取締役・CEOの渡邉美樹氏などのセミナーも開催され大いに盛り上がったようだ。

超大手自動車メーカーから引き合い。LEDネームプレートが好評!
㈱アイテックス(東京)

超大手自動車企業から工場用にと商談を受けたというアイテックス。
「本日出展のみなさんからもネームプレートの発注をいただいています。その場でお作りしてお渡しできます。」
株式会社アイテックスが提供するユニークな薄型LED表示システムを応用したネームプレートが会場で話題となっている。
医療福祉機器、無線や音響関係の電子機器メーカーである同社は、厚さ5mm程度の薄型LEDユニットを開発し、ネームプレートの他、表示ポール、看板など様々な形態での応用を提案している。
「大手自動車メーカーから傘下企業や工場を網羅してのLED表示ユニットについて商談がありました。応用範囲は広いと思いますね。」(スタッフ)。

農家が自信をもってすすめる「しずおか美人」ブランド
環境にやさしくおいしい農産物流通を実践する

有限会社ハーベスト浜松(静岡)

p2102.JPG 静岡県内の農家が本当に作りたかった農産物をブランドにしたという「しずおか美人」。
珍しい食材もあり、人気のブースだった。
ただの農産商品展示ブースではないオーラを発する「しずおか美人」ブース。
国産では大変めずらしい中華・イタリアン食材の「まこもだけ」をはじめ、静岡特産の「はまこまち」、クイックスィートを材料にした干しいも、静岡県磐田市産が全国シェアの9割を占める海老芋など、高級農産品がならぶ。
「静岡県内の農家が本当に作りたかった安心・高品質の農産物をブランドにしたのが、「しずおか美人」です。
多品種で温暖な気候を活かした安定供給、顔の見える関係づくりで生産者と購入者の信頼を形成し、経営の安定と安全でおいしい農産物供給をめざしています。」(スタッフ)
「しずおか美人」は、静岡県内での地産地消野菜統一ブランドである「ハマーナ」を全国に向けての出荷品に拡大したもの。化学合成農薬・化学合成肥料の使用を避け健全で栄養価の高い有機JAS・特別栽培農産物を供給することを事業の基本方向としている。
「食の安心、安全が大きく問われる時代となりました。私たちは今回の出展を通じ、高級食材を扱う小売業界や高級料理店との商談を広げていきたいと考えています」(同)。

特産レモングラスで地域振興
佐賀県武雄市レモングラス課

地方自治体自ら専門部署を作って参戦!
レモングラスの注目度が高かったようだ。特にレモングラス畳は面白い商品だった。
『第22回東京ビジネス・サミット2008』開会早々、人だかりが出来ているブースを発見。「レモングラスの爽やかな香りに惹かれて、足をとめていただいているようです。」
スタッフは、武雄市役所営業部レモングラス課長の秀島一喜さんに率いられた市役所職員のみなさん。
武雄市は、タイ生まれのハーブレモングラスを市の新しいシンボルにしようと、これを素材に用いた商品開発と販路開拓に取り組んでいる。今回、出店している商品は香り高いレモングラスのハーブティーと高級レモングラス畳など。
「レモングラスはアロマテラピー効果が高く、ハーブの中でも人気が高いものです。これを用いた畳は、レモンの香りでリラクゼーション効果が高く、また防臭・防虫効果に優れているのでイグサの匂いが苦手な方やダニなどによるアレルギーでお悩みの方にピッタリです」(農林商工課主事・松尾謙一さん)。
レモングラス・ティーも、参加者から引き合いがあり、新たな販路拡大の展望にスタッフの表情も明るかった。

話題を呼ぶモバイルカフェ"ジェニータ"
株式会社サンヨーコーヒー(大分)

異業種からのひきあいが多かったという移動式カフェ。
会場フードコートで営業しながら移動式カフェのライセンス契約を募集中のモバイルカフェ "ジェニータ"が入場者の話題を呼んでいる。
1948年創業の老舗、株式会社サンヨーコーヒー(大分県別府市)が提案するニュービジネスだ。
「移動型店舗でこれだけ本格的な設備を持っているものは見たことがない」(入場者)との声が出ており、「移動販売車をフルセットでお渡ししても、1900万円余ですよ。契約加盟金や研修、諸手続きのお手伝いを含めても2300~2500万円程度でモバイルカフェを開業できます。」(株式会社サンヨーコーヒー企画事業本部チーフディレクター・長岡数夫さん)とのこと。
「移動販売車でこれくらい本格的に設備をつくりこんだものはないですよ。定位置の店舗事業よりも、時代と情勢の変化に対応しやすく、フレキシブルで開業しやすいと思います。」(同)
会場で提供されている香り高いコーヒーも人気。問い合わせも数多く寄せられている。
「建設、コンクリート関係や遊技場など他業種からの参入を考えられている企業のみなさんから声をかけていただいています。従来の喫茶店ではないカフェをやってみたいという流れも感じますね。」(同)

伝統の江戸からかみを現代建築・インテリアへ
株式会社東京松屋(東京)

一際目を引く鮮やかな"からかみ"。
300年の伝統を誇る東京からかみには、高級品の包装素材などとして声がかかっていたようだ。
古くから襖や屏風などに使われてきた江戸からかみを、現代建築やインテリアに生かそうとアピールする東京松屋。パネルにしたり、照明のかさに使用したりという形で華やかな彩りの展示ブースが構成されている。
創業300年の同社は、東京に11軒ある職人に依拠して、伝統のからかみを提供している。
「落ち着いた色彩ながらも大胆で華やかな柄が江戸からかみの特徴です。高級ハンドバッグの包装用紙箱に使っていただいたり、小さなパネルにしてインテリアにしていただいたりと工夫で用途が広がります。本日は、建具屋さんなど5件の商談がありました。」(スタッフ)
戦災で古来からの版木が焼失したものの、関係者の努力で再現された江戸の匠の技術。東京松屋は、江戸からかみのよさを中国などのアジア諸国をはじめ世界に広げようと意欲的だ。